2014.08.28
岡山県津山市にある院庄林業さんへお邪魔しました。
一般的に住宅などに使われている柱の加工工場です。集成柱(EW)と言ってます。
無垢の桧や杉の柱を使用している会社さんもありますが、現状の住宅ではこのEWが普及しています。
EWは無垢材と違って人工的に造っている分、捻りや反りが少なく、強度も計算されているし、コスト面においても比較的安価です。
強度面においても計算されているので安心して使用できるのも、普及している理由です。
無垢材の場合は個々によって個性が出てしまいますし、コスト面で少し高価になっしまいます。あとは材料の個性があるので
使用する場合に注意が必要です。※無垢材は風合いもありますし、昔からの信頼も材料にあります。なので判断の難しい所です・・・
柱に成る前の原木↑
皮剥き
スライスされて集成材として柱になる前の材料、次の工程待ち
説明を聞く大人達。
スライスされた材料に専用の接着剤を塗布して、貼り合せの工程。
ここの工程はみなさんが一番食いついてました。
こんな感じで、むにゅっと接着材がはみ出て、乾燥さしている状態です。なるほど~
端切れの材料。コレはこれで違う加工材へと変っていきます。
関西地方へ出荷待ち。
美しく整頓してあり、徹底してました。
今回のメインは、門型フレーム工法です。この集成材と金物を使用することで、
大きな空間(スパン)を木造で造ることが可能になります。住宅に関わらず、
例えば:コンビニや2台分のガレージ、1階駐車場の2階事務所などなど。
柱・壁を嫌いがちな物件にはローコストで実現可能になるわけです。あくまでも鉄骨やコンクリート造と比べた場合・・・
サンプルを組み建てながら、質疑の対応などをしていただきました。
大きな開口部を取れることで木造工法の可能性が広がりますね。
まだまだ、門型フレームにも課題もありますが、日々進化していることが判っただけでも良かったかも知れません。